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共働きで家計簿が続かない・貯金できない|細かくつけずにお金の流れをつかむ方法

共働きで家計簿が続かない・貯金できない|細かくつけずにお金の流れをつかむ方法

共働きで収入は低くないはずなのに、家計簿やアプリが続かず、お金がどこに出ていっているのか分からないまま貯蓄が増えない。そうした状態の方に向けて、毎日の記録をつけずにお金の流れをつかむ方法をまとめました。

よりどころは、金融経済教育推進機構(J-FLEC)の教材と、2026年9月に公表された「家計の見える化検討会議」の報告書(以下、報告書)、総務省統計局の「家計調査」です。紹介するのは一般的な方法で、どれが合うかは家庭ごとに異なります。

目次

細かい記録より「合計」をつかみます

報告書は、把握する情報は無理なく続けて取得・管理できることが重要で、多くの情報を網羅するのが望ましいとは限らない、としています。

報告書の別紙(事務局が整理した一覧)には、「何を買ったか」を積み上げて合計を出すのは非常に難しいため、「合計いくら使ったか」という総額をつかむ方が実践的で重要だ、という整理があります。会議では、手取りから支出を引いて黒字になっているかを確かめることが最初の一歩だ、という意見も出ています。

J-FLECの冊子「大人のためのお金と生活の知恵」も、家計簿の記入が面倒な人は、家計簿アプリを使ったり、預貯金の残高を月に1回(給料日など)確かめたりするだけでも、貯まりやすくなるといわれると紹介しています。

この記事では、次の3つで、記録をつけなくても流れが見える状態を作ります。

  • 口座を役割で分ける。
  • 貯める分を給料日に自動で移す(先取り貯蓄)。
  • 残高を月1回、支出の総額を年1回だけ確かめる。

共働き世帯の家計を数字で見ると

家計調査から、2025年の平均を見ておきます。対象は、二人以上の世帯のうち世帯主が勤め人の世帯(勤労者世帯)で、夫婦ともに働いている世帯(家計調査の「夫婦共働き世帯」)です。

項目(1か月平均)金額
実収入(税込みの収入)72万6,083円
うち世帯主の配偶者の収入18万1,891円
可処分所得(いわゆる手取り)59万1,285円
消費支出35万8,599円
黒字(可処分所得-消費支出)23万2,687円(可処分所得の39.4%)
クレジットカードなどでの購入額14万7,614円

黒字には、預貯金の増加だけでなく、住宅ローンなどの返済(新たな借入を差し引いた額)も含まれます。どれも平均値で、世帯によって大きく異なるため、自分の家計と比べて良し悪しを決めるための数字ではありません。

見ておきたいのは最後の行です。家計調査では、カードの翌月一回払いや分割払いなどで買った額を「クレジット購入借入金」として記録し、引き落とされたときに返済として扱います。使った時点と口座から引き落とされる時点がずれるお金が、平均で月14万円余りあるということです。残高を確かめる日をカードの引き落とし日の後にすると、このずれの影響を受けにくくなります。

口座を「生活費・特別費・貯蓄」の3つに分けます

J-FLECの標準講義資料(職域・中堅層向け。以下、講義資料)は、お金を「日常生活に必要なお金」「近い将来に使う予定のお金」「当面使う予定のないお金」の3つに整理するよう説明しています。これを口座に当てはめると、次のようになります。

口座入れるお金見るところ
生活費口座食費、日用品、光熱費、通信費、カードの引き落とし次の給料日まで足りるか
特別費口座年に数回や数年に1回の支出(税金、保険の年払い、帰省、家電の買い替えなど)年間リストの支払いに足りるか
貯蓄口座当面使う予定のないお金前の月より増えているか

口座を増やしすぎると、確かめる手間が増えます。新しく作る前に、今ある口座を役割に割り当てられないか見てみます。

貯蓄口座にどのくらいあればよいかについて、J-FLECの冊子は、あえて目安を示すと「月々の生活に必要なお金」の半年〜1年分程度といわれることがあるとしつつ、あくまで目安に過ぎないとしています。

先取り貯蓄で「残ったら貯める」をやめます

J-FLECの講義資料は、お金に余裕ができたときに貯めるのは案外難しく、先に差し引くことがポイントだとし、無理のない範囲で給与天引きや口座引き落としを使って、貯める仕組みをつくることが重要だとしています。

J-FLECの冊子によると、先取り貯蓄とは、給与や賞与のうち貯めると決めた一定額を、日常生活で使う口座とは別の口座に毎月自動的に入れるよう金融機関と契約して、預貯金をしていくことです。日常の口座にあるお金だけでやりくりすれば、別の口座にお金がたまっていきます。

給料日に、自動で貯蓄口座へ移します

給与の振込口座から、金融機関の自動積立などで、給料日の後に一定額が貯蓄口座へ移るようにします。金額は無理のない範囲で始め、月1回の確認で足りない月が続くなら下げ、余裕が続くなら上げます。

勤め先に財形貯蓄があれば選択肢になります

財形貯蓄は、給与からの天引きで行う貯蓄制度で、「一般財形貯蓄」「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」の3つがあります。利用するには、勤め先が制度を導入していることが前提です。

一般財形貯蓄は使い道が自由で、貯蓄を始めてから1年たてば払い出しも自由ですが、利子などが非課税になる優遇はありません。財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄は、合わせて残高550万円まで利子などが非課税になり(財形年金貯蓄のうち保険などの商品は払込額385万円まで)、住宅や年金以外の目的で払い出すと課税されます。この2つは、新しく加入するときに55歳未満である必要があります。

共働きなら、2人それぞれの勤め先に制度があるかを確かめます。

給与天引きのお金は口座に出てきません

報告書は、給与天引きのため意識されにくいものとして、団体保険、財形貯蓄、福利厚生費などを挙げています。別紙では、これらは銀行口座の動きだけでは把握が難しく、財形などの明細は年1回程度の発行が多いとされています。年1回の見直しでは、給与明細の控除の欄も見ておきます。

固定費は年1回まとめて見直します

J-FLECの講義資料は、住居費、水道光熱費、通信費、保険料、ローン返済、サブスクや習い事などを固定費とし、支出を見直すときはまず固定費から、と説明しています。固定費は一度見直すと、毎月安定して支出を減らせるためです。

毎日の記録をしない代わりに、年に1回、日を決めてまとめて見直します。

通信費

総務省の携帯電話ポータルサイトは、料金プランの見直し手順を、データ使用量を把握する、自分に合った料金プランを選ぶ、不要なオプションを外す、の3段階で説明しています。契約している会社のマイページで、支払い料金とデータ通信量を確かめるところから始めます。

家計調査では、夫婦共働き世帯の「通信」の支出は、2025年平均で月1万3,568円でした。

保険

J-FLECの冊子は、生命保険で必要な保障額は、一般に子どもが生まれたときに大きくなり、子の成長や独立、退職や資産形成に伴って減っていくといわれると説明しています。医療保険は公的医療保険でカバーされる費用を確かめたうえで検討し、自動車保険も使い方に応じて見直せるとしています。報告書の別紙は、更新型の保険では更新後に保険料が上がる場合があると指摘しています。

サブスクと住居費

サブスクは、カードの利用明細から毎月同じ額の請求を拾い出し、使っていないものを確かめます。住居費はすぐには変えにくい固定費です。報告書の別紙は、マンションの管理費や修繕積立金は年数がたつと増額される場合があるとしています。通知が届いたら、生活費口座と特別費口座に移す額を見直します。

月1回・年1回の残高チェックで流れをつかみます

月1回:カードの引き落とし日の後に

  • 生活費口座:次の給料日まで足りるか。
  • 特別費口座:近いうちの支払いに足りるか。
  • 貯蓄口座:前の月より増えているか。
  • カード:次回の請求額と、分割払い・リボ払いの残高。

報告書でも、クレジットカードの支払予定額(リボ払いの残高を含む)は把握すべき情報として挙げられています。3つの口座の残高と請求額をメモに1行残せば、それが1か月分の記録になります。

年1回:日を決めて

1年分の手取りと、1年間で増えた貯蓄を確かめます。手取りは給与明細と賞与明細で、年間の給与と源泉徴収税額は源泉徴収票で確かめられます。手取りの合計から貯蓄の増えた分を引くと、1年間に使ったお金の総額の目安になります。ローンの返済もこの総額に含まれ、運用による増減や臨時の収入があると、その分ずれます。

J-FLECの冊子は、預け先が複数あれば合計し、住宅ローンやクレジットの残高があれば差し引いて、「いまお金がいくらあるか」を確かめる方法も紹介しています。

将来の収支まで見たい場合は、金融庁の「ライフプランシミュレーター」で、家族の収入・支出や将来の計画を入力すると、将来の家計収支をグラフで確かめられます。ただし報告書は、金利や運用利回りなどの前提の置き方で結果が大きく変わり、期間が長いほど影響も大きいため、過度な不安や楽観につながらないよう結果の解釈に注意が必要だとしています。

共働きの費用分担は3つの型から決めます

支出が2人の口座とカードに分かれていると、合計が見えにくくなります。共通の生活費口座を1つ決めて2人が入金する形にすると、共通の支出の総額が1か所で見えます。入金の決め方には、主に次の3つの型があります。

型決め方気をつける点
同額型毎月、2人が同じ額を共通口座に入れる収入の差が大きいと、手元に残る額の差も大きくなる
収入比型手取りの比率に合わせて入金額を決める昇給や育休などで収入が変わったら計算し直す
項目分担型住居費は一方、食費と日用品はもう一方のように担当を分ける共通口座がない分、合計が見えにくい。月1回、2人の分を足し合わせる

どの型でも、決めておくことは4つです。

  • 共通の支出に含める範囲(住居費、食費、子どもの費用など)。
  • 入金する額と日(給料日が違う場合は、遅い方の給料日の後)。
  • 先取り貯蓄と特別費を、どちらの口座からいくら移すか。
  • 各自が自由に使えるお金の扱いと、分担を見直す時期。

見直す時期は、年1回の確認日のほか、出産や育休、住宅の購入、転職などの節目にも設けます。報告書でも、結婚、出産、住宅購入、転退職などのライフイベントは、家計管理への関心が高まる契機とされています。どの型が合うかは、収入の差や働き方、2人の考え方によって家庭ごとに異なります。

特別費の年間リストを作ります

特別費は、毎月ではないものの、年に数回や数年に1回まとまって出ていくお金です。月々の家計には出てこないため、準備していないと貯蓄口座から取り崩すことになります。前の年の通帳やカードの明細を見ながら、項目と支払う月、金額を書き出します。

項目の例確かめる書類など
固定資産税などの税金納税通知書
火災保険・自動車保険などの年払いや更新保険証券、更新の案内
車検など車の維持費前回の請求書
帰省・旅行、冠婚葬祭、誕生日などの行事前の年の通帳・カード明細
学校や習い事の年会費・教材費学校や教室からの案内
家電・家具の買い替え、住まいの修繕購入した時期、前回の修繕の時期
年払いのサブスク・会費カードの利用明細

年間の合計を12で割った額を、毎月、特別費口座へ移します。報告書の別紙には、一戸建ての場合、毎年ではないものの10〜15年に一度、外壁塗装や屋上防水などの支出があり、費用を見通しにくいとの記載があります。数年に1回の支出は、分かる範囲で1年あたりの額に直して加えます。

家計の流れをつかむチェックリスト

確認は8つです。

  • 生活費・特別費・貯蓄の口座を決めた。
  • 給料日の後に、貯蓄口座へ自動で移る設定がある。
  • 給与明細の控除欄で、財形や団体保険などの天引きを確かめた。
  • 特別費の年間リストを作り、12で割った額を毎月移している。
  • 月1回、カードの引き落とし後に3つの残高と次回の請求額を見ている。
  • 年1回、通信・保険・サブスク・住居の固定費を見直している。
  • 年1回、1年分の手取りと貯蓄の増えた分から、使ったお金の総額をつかんでいる。
  • 共通の支出の範囲と分担の型を、2人で決めた。

合わない場合・注意点

毎月の赤字が続いている

月1回の確認で生活費口座が足りない月が続くなら、先取りの額を下げ、固定費の見直しを先に行います。

J-FLECは「J-FLECはじめてのマネープラン」として、家計管理などについて、J-FLEC認定アドバイザーによる個別相談の無料体験(対面またはオンライン、最大1時間、事前予約制)と、無料の電話相談(最大30分、予約不要)を設けています。個別の金融商品やサービスの提案・推奨はできないとしています。

リボ払いや分割払いの残高がある

J-FLECの冊子は、クレジットカードの分割払いやリボ払いのような金利がかかる支出は避けるよう説明しています。報告書の別紙も、残高だけでなく、金利や手数料、返済方式によって支払総額が変わるため、実質的な負担額を把握しにくいと指摘しています。月1回の確認では、請求額と残高の両方を見ます。

家計簿アプリが続いている

続いているなら、やめる必要はありません。J-FLECの講義資料も、お金の流れを自分で「見える化」する方法として、家計簿をつけることを挙げています。口座の分け方と月1回の確認は、アプリと組み合わせて使えます。

まとめ

要点は、細かい記録をやめる代わりに、口座を役割で分け、給料日に貯める分を先に移し、残高を月1回、支出の総額を年1回だけ確かめることです。固定費と特別費は年1回まとめて見直し、共働きでは共通口座への入金の型を2人で決めます。

次にすることは、今ある口座を生活費・特別費・貯蓄に割り当て、次の給料日に貯蓄口座へ自動で移る設定を確かめることです。

参考にした資料(2026年9月29日確認)

※この記事は、AIを使って情報を整理し、上の資料と照らし合わせて見直しました。

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